「精液検査を受けたほうがよさそうだけれど、どう準備すればいいのだろう」。初めてだと、検査の内容だけでなく、採取する場所や持ち運び方も気になりますよね。結果を知ることに、不安を感じる方もいると思います。
この記事では、夫の立場で知っておきたい、精液検査の予約から提出までの確認点をまとめます。精液を検査のために採取することを「採精」と呼びます。
準備の具体的な条件は、受診先の案内を確認してください。ここでは、病院に聞くことを整理するための一般情報と質問例を紹介します。
精液検査は、男性側の状態を知るための検査
精液検査では、採取した精液の量や、精子の濃度、動いている精子の割合を示す運動率、精子の形などを調べます。妊娠しにくさを相談する際の、男性側の基本的な検査です。こども家庭庁・検査と治療について
夫として「自分はいつ相談すればいいのか」と迷う場合は、女性側の検査が終わるのを待たず、自分の検査についても受診先に聞いてみてください。
夫婦の受診・検査の全体像は、夫も知っておきたい、妊活の受診・検査の流れに整理しています。今回は、精液検査の準備に絞って進めます。
予約するときに、採る場所と提出方法を確認する
最初の連絡では、こんな聞き方でよいと思います。
「男性の検査について相談したいです。初診と精液検査は、どのように予約すればよいですか。検査前に受け取る容器や案内はありますか」
そのうえで、次のことを確かめておくと、当日の予定を考えやすくなります。
- 検査は初診と同じ日にできるか。それとも、診察後に別の日を予約するか
- 精液は院内で採取するか。自宅で採取して持参することもできるか
- 指定の容器は、いつ・どこで受け取るか
- 検査前の禁欲期間、採取方法、提出先について、書面の案内はあるか
禁欲期間は、射精をしない期間のことです。公的資料にも検査前の禁欲について説明がありますが、実際の予定は受診先の指示に合わせてください。指示と違う期間になった場合も、実際の期間を受診先に伝えて相談してください。
採取したあとは、容器・時間・温度に気をつける
精液検査の案内では、全量を採取すること、容器のふたを閉めること、採取時刻を伝えること、提出までの時間や温度に注意することが示されています。たとえば日本大学医学部附属板橋病院も、これらを患者向けに案内しています。同病院・精液検査の注意事項
これは、採取した精液をどのように扱ったかも検査に関わるためです。指定の容器と採取方法を使い、自宅から持参する場合は、次の点を受診先に確認しておきましょう。
- 採取から何分以内に、どの窓口へ提出するか
- 持ち運ぶ間の温度や、包み方に指定があるか
- 採取時刻や氏名などは、どこに記録するか
- 移動に時間がかかる場合は、院内採取など別の方法を相談できるか
保温が必要そうだからと、自己判断でカイロを使って温めるのは避けてください。愛知県臨床検査技師会の資料でも、カイロなどによる保温を避けるよう説明されています。運び方に迷ったら、採取する前に確認できるとよさそうです。同会・精液採取に関する資料(PDF・5ページ)
採取できない、こぼしたときは、そのまま伝える
「うまく採れなかったらどうしよう」と心配な場合も、事前に聞いておけます。当日採取できなかったときは、スタッフに伝えて、その後の対応を相談してください。
一部をこぼしたり、全量を容器に入れられなかったりした場合も、そのことを伝える必要があります。愛知県臨床検査技師会の資料では、全量採取できなかったことを報告し、検査報告書にも記載すると説明されています。
「少しこぼしました」「全部は採れていません」と、起きたことをそのまま伝えればよいと思います。再度の採取が必要か、今回はどう扱うかは、受診先の判断を聞いてください。
結果の数字が気になったら、次に何を確認するかを聞く
精液検査の結果は、同じ人でも検査のたびに変わることがあり、必要に応じて再検査を行う場合があります。慶應義塾大学病院の説明でも、こうした変動と再検査について触れられています。同病院KOMPAS・精液検査から分かること
とはいえ、気になる数字を見て、すぐに落ち着いて考えるのは難しいこともありますよね。結果の説明では、「今回の結果をどう受け止めればよいか」「再検査や追加の相談が必要か」「次回も同じ準備でよいか」を聞いておくと、その後の予定を整理しやすくなります。
まずは受診先に、予約方法と採精の案内を聞くところから。分からないことが残ったら、案内を見ながら一つずつ確認していきましょう。
医療に関する説明は一般情報です。検査の必要性、準備の条件、結果の解釈は受診先で確認してください。この記事にはアフィリエイトリンクを設置していません。

