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モニターの位置を高くしたいとき、モニター台とモニターアームのどちらを選ぶべきか。
私は、自宅ではサンワダイレクトのモニターアーム「100-LA062」を使い、会社では机の上に置くモニター台を2種類使っています。
会社で使用している2製品の違いは、MNDS-590とMST003CTの実機比較で詳しく整理しています。
両方を使って感じたのは、モニターアームが一律に上位というわけではないことです。机上を広く使い、画面位置を細かく調整したいならモニターアームが便利です。一方、机へ固定できない環境や、小物収納も増やしたい場合はモニター台のほうが導入しやすくなります。
この記事では、両者の仕組みの違いと、実際に使って分かった選び方を整理します。
モニターだけでなく、椅子や入力機器も含めて何から変えるか迷う場合は、PC作業のデスク環境を整える優先順位で、改善の順番を整理しています。
なお、ここでいう「モニター台」は、ディスプレイ付属のスタンドではなく、付属スタンドごと載せる机上台を指します。
先に結論|固定条件を確認できるならアーム、手軽さと収納なら台
私の結論は次のとおりです。
- 机上を広く使いたい:モニターアーム
- 画面の前後・左右も調整したい:モニターアーム
- 机へクランプを固定できない:モニター台
- 机へ金具を固定せず手軽に設置したい:モニター台
- 引き出しなどの収納も増やしたい:モニター台
- 設置後も簡単に場所を変えたい:モニター台
自宅のデスクでは、モニターアームを使うことでディスプレイの台座がなくなり、画面下の空間を広く使えるようになりました。
ただし、机の天板裏にある斜め補強とクランプが干渉し、当初予定した位置へ固定できませんでした。また、アームを最も高くしても、希望していた画面位置には届きませんでした。
会社で使っているモニター台は、机へ置くだけで使用できます。画面位置の自由度はモニターアームに劣りますが、机の裏側へ金具を固定する必要がなく、引き出し付きなら小物収納も増やせます。
どちらを選ぶかは、見た目や人気ではなく、次の2点から考えると判断しやすくなります。
- 机へモニターアームを固定できるか
- 現在の画面を何cm、どの方向へ動かしたいか
モニターアームを選びたいものの、自分の机へ固定できるか判断できない場合は、購入前に測る場所と確認する7項目で、天板裏・クランプ空間・希望する画面高さの順に確認できます。
モニター台とモニターアームの違いを比較
| 比較項目 | モニター台 | モニターアーム |
|---|---|---|
| 設置方法 | 机の上へ置く | クランプやグロメットで机へ固定する |
| 高さ調整 | 固定式または段階式が中心 | 製品の可動範囲内で調整できる |
| 前後・左右の調整 | 基本的にできない | 対応する製品なら調整できる |
| 机上スペース | 台の脚や天板は残る | モニターの台座をなくせる |
| 収納 | 台の下や引き出しを使える | アーム自体に収納機能はない |
| 設置条件 | 台の幅、奥行、耐荷重を確認 | VESA、重量、天板、クランプ位置を確認 |
| 移動 | 比較的簡単 | 取り外しと再調整が必要 |
| 主な失敗 | 高さが合わない、台座が収まらない | 固定できない、可動範囲や高さが足りない |
モニター台は、付属スタンドごと画面全体を持ち上げる道具です。構造が単純で、机へ固定しなくても使えます。
モニターアームは、付属スタンドを外し、ディスプレイ背面のVESA取付部で画面を支えます。画面位置の自由度は高くなりますが、モニターと机の両方が取り付け条件を満たす必要があります。
モニターアームを実際に使って感じたメリット
モニター下の空間を広く使える
自宅では、I-O DATAの23.8型ディスプレイ「EX-D242SA-F」2台のうち、1台を100-LA062へ取り付けています。
モニターアームへ変更すると、付属スタンドの台座がなくなります。キーボードやマウスを置く範囲が急に広がるわけではありませんが、モニター下の圧迫感が減り、掃除もしやすくなりました。
モニター台も台の下を収納に使えます。ただし、台の脚と天板は机上に残ります。「物を収納する空間が欲しい」のか、「机の表面をできるだけ空けたい」のかで評価が分かれます。
実際の取り付け方法、机の斜め補強との干渉、1年以上使って分かった注意点は、100-LA062をD242SAで使ったレビューにまとめています。
画面の前後・左右や向きを変えられる
100-LA062は3関節のアームで、画面の前後・左右や向きを調整できます。
私の環境では、机の斜め補強を避けるため、クランプを予定より横へずらしました。それでもアームの関節を動かすことで、画面は使いたい位置へ合わせられています。
モニター台は、画面全体を高くする用途には向いています。しかし、前後や左右へ動かしたい場合は、台ごと移動させる必要があります。2台のディスプレイを並べる場合や、画面の向きを変える場合は、モニターアームのほうが調整しやすくなります。
2台を実際に並べる場合の正面位置、補助画面の左右・角度、高さ、距離は、デュアルモニターの配置を調整する方法で詳しく整理しています。
付属スタンドより確認項目が多い
モニターアームは便利ですが、購入前の確認項目が多い製品です。
- ディスプレイがVESAに対応しているか
- スタンドを外したモニター本体の重量が耐荷重内か
- 画面サイズが対応範囲内か
- 机の天板厚が取り付け範囲内か
- 天板裏に補強材、フレーム、引き出し、配線トレーがないか
- アームを取り付けた状態で必要な高さまで届くか
私の場合、天板の厚さは対応範囲内でしたが、天板裏の斜め補強がクランプと干渉しました。天板厚だけを確認しても、実際に固定できるとは限りません。
また、製品全体の高さと、取り付け後の画面中央の高さは同じではありません。モニター背面のVESA取付位置によっても、実際の画面位置は変わります。
モニター台を実際に使って感じたメリット
机へ置くだけで導入しやすい
会社では、アイリスオーヤマのMNDS-590と、suptekのMST003CTを使用しています。
モニター台は、机の裏側へクランプを入れたり、ディスプレイから付属スタンドを外したりする必要がありません。設置場所を変えるときも、ディスプレイと台を移動させれば対応できます。
会社の机、クランプを取り付けにくい机、将来レイアウトを変える可能性がある環境では、この手軽さがメリットになります。
台自体の組み立て方法と必要な工具は、購入前に製品ごとの説明書で確認してください。机へ固定しないことと、組み立てに工具を使わないことは別です。
画面下を収納として使える
モニター台は、画面を高くするだけでなく、台の下を収納に使えます。
MST003CTには引き出しがあり、私はペンなどの小物を入れています。モニターアームで机上を空ける方法とは異なり、必要な物をディスプレイ周辺へまとめやすいことが利点です。
ただし、収納できるからといって物を増やしすぎると、机上が使いやすくなるとは限りません。収納が必要か、何も置かない空間が必要かを先に決める必要があります。
高さが合わないと調整しにくい
モニター台で最も重要なのは高さです。
MNDS-590は約8cmの固定式です。私は使い始めた後にもう少し高さが欲しいと感じ、後から高さを変えられるMST003CTを追加しました。
固定式のモニター台は構造が単純ですが、高さが合わなかった場合に調整できません。購入前に、現在の画面位置と希望する画面位置の差を測る必要があります。
また、モニター台の天板にディスプレイの台座が収まるかも確認が必要です。画面サイズだけで選ぶと、付属スタンドの脚や台座が端からはみ出す可能性があります。
会社で使っている2台の具体的な寸法・高さ・安定性の違いは、MNDS-590とMST003CTの実機比較で確認できます。
迷ったときに確認したい5項目
1.机へクランプを固定できるか
モニターアームを検討する場合は、天板の厚さだけでなく、裏側の形状まで確認します。
補強材やフレームがある、天板の縁が浅い、ガラス製である、固定そのものが認められていないといった場合は、モニター台のほうが現実的です。
2.画面を何cm上げたいか
現在の画面位置を基準に、何cm上げたいかを確認します。
モニター台は製品の高さがそのまま画面全体の上昇量になります。モニターアームは、支柱の高さだけでは判断できず、VESA取付位置とアームの可動範囲を含めて考える必要があります。
3.上下以外にも動かしたいか
画面を高くするだけなら、モニター台でも対応できます。
前後、左右、角度、向きを変えたい場合は、対応するモニターアームが向いています。ただし、アームの可動方向は製品ごとに異なります。
4.机上を空けたいか、収納を増やしたいか
モニター下に何も置かず、机の表面を広く見せたいならモニターアームです。
キーボード、ノート、小物などを画面下へ収めたいなら、モニター台のほうが使いやすい場合があります。
5.取り付け後に移動する可能性があるか
モニター台は、比較的簡単に位置を変えられます。
モニターアームは、クランプの取り外し、モニターの付け替え、画面位置の再調整が必要です。机の移動や模様替えが多い場合は、この手間も含めて選ぶ必要があります。
モニター台が向いている人
- 机へクランプを固定できない人
- 机へ金具を固定せずに使いたい人
- 画面を高くするだけでよい人
- 台の下や引き出しを収納に使いたい人
- 机やモニターの位置を変えることが多い人
モニター台は設置しやすい一方、高さが合わないと買い直しにつながります。固定式を選ぶ場合は、必要な高さを先に測ることが重要です。
モニターアームが向いている人
- モニターの台座をなくして机上を広く使いたい人
- 画面の前後・左右や向きを調整したい人
- VESA、耐荷重、机の固定条件を確認できる人
- 2台の画面位置をそろえたい人
- 一度設置した後は大きく移動しない人
モニターアームは自由度が高い反面、取り付けられることと、希望する位置へ動かせることは別問題です。可動範囲と机の裏側まで確認してから選ぶ必要があります。
使用しているモニター本体の高さ調整や付属スタンドについては、I-O DATA EX-D242SA-Fを2台使ったレビューで詳しく紹介しています。
2画面を仕事とトレードでどう使い分けているかは、デュアルモニターを使った実体験を参考にしてください。
よくある質問
モニターアームを使えば、モニター台は不要ですか?
画面位置の調整だけが目的なら、どちらか一方で足りる場合が多いです。ただし、モニター台を収納棚として使いたい場合は、モニターアームと併用する選択肢もあります。併用するときは、アームの可動範囲と台の高さが干渉しないかを確認してください。
高さを上げるだけなら、どちらがよいですか?
必要な高さが分かっており、画面を前後・左右へ動かさないなら、モニター台のほうが簡単です。高さを後から変えたい場合は、高さ調整式のモニター台か、垂直方向へ動かせるモニターアームを検討します。
モニターアームは、対応サイズ内なら取り付けられますか?
画面サイズだけでは判断できません。VESA規格、スタンドを外した本体重量、机の天板厚、天板裏の形状、アームの可動範囲を確認する必要があります。
モニター台は、幅が広いほどよいですか?
一律にはいえません。ディスプレイの台座が安定して収まる幅と奥行は必要ですが、大きすぎると机上を圧迫します。台の外寸だけでなく、実際に物を載せられる範囲を確認してください。
まとめ|どちらが上ではなく、固定条件と必要な動きで選ぶ
モニター台とモニターアームは、どちらも画面位置を整える道具ですが、仕組みと得意なことが異なります。
- 手軽に高さを上げ、収納も増やす:モニター台
- 机上を空け、画面を前後・左右へ動かす:モニターアーム
私は、自宅では100-LA062、会社ではMNDS-590とMST003CTを使用しています。
自宅ではモニターアームによって机上を広く使えるようになりました。一方、会社では机へ置くだけのモニター台が使いやすく、高さ調整や収納を目的に使い分けています。
購入前に最も確認したいのは、人気や価格ではありません。
- 机へ固定できるか
- 画面を何cm上げたいか
- 上下以外にも動かしたいか
- 机上を空けたいか、収納を増やしたいか
この順番で考えると、自分の環境に合う方を選びやすくなります。
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モニター、入力機器、椅子を含む全体構成は、実際に使っているPC周辺機器・デスク環境まとめで確認できます。

