仕事用のマウスを選ぶとき、「戻る・進むボタンはあったほうがいいのか」と迷うことがあります。
私は自宅と会社でLogicool ERGO M575を使っていて、この2つのボタンを頻繁に使います。ただ、ボタンを増やせば誰でも使いやすくなるわけではありません。普段どのようにページや資料を行き来しているかで、必要性は変わります。
同じタブで前のページに戻ることが多く、マウスを持ったまま操作したいなら、戻る・進むボタンを選ぶ理由になります。別タブの資料を切り替えることが多い人は、まずタブの操作を見直したほうが、困りごとに合っているかもしれません。
この記事では、買う前に確認したいことを3つに分けます。操作例はWindows版Chromeを対象にしています。
1.「戻したいもの」はページか、タブか
まず、普段の作業で「戻る」と言っている操作を分けてみます。
| やりたいこと | 使う操作 |
|---|---|
| 同じタブで開いた前のページに戻りたい | ブラウザの「戻る」 |
| 「戻る」で戻った履歴を1つ先へ進めたい | ブラウザの「進む」 |
| 隣のタブに開いている資料を見たい | タブの切り替え |
| Excelなどで直前の編集を取り消したい | そのアプリの「元に戻す」 |
たとえば、検索結果からリンク先を同じタブで開き、読み終えたら検索結果へ戻る。この往復なら、戻るボタンの出番があります。
一方、検索結果を残してリンク先を別タブで開いた場合、検索結果を見直すには元のタブへ切り替えます。ブラウザの「戻る」は、別タブに移動する操作ではありません。
「進む」も、サイトにある「次の記事」や検索結果の「次のページ」を開く機能とは別です。一度戻った履歴の先へ進む操作なので、進める履歴がなければ使えません。
資料を見比べる作業では、読みかけのページをそれぞれ残したいこともあります。そういうときは、戻る・進むを繰り返すより、必要なページを別タブに置くほうが作業に合う場合があります。
2.今の操作で、どこを面倒に感じているか
次に、いつもの調べものをしながら、ページを行き来する場面を一度確認してみてください。回数を細かく数える必要はありません。
- 何を行き来しているかを見る。同じタブの履歴なのか、別タブなのかを確認します。
- そのとき、手がどこにあるかを見る。マウスを持っているのか、キーボードで入力している途中なのかを確認します。
- 今の操作で困っていることを一つ挙げる。画面上の戻るボタンへカーソルを動かすのが面倒なのか、探したいタブが見つからないのかで、見直す場所が変わります。
マウスでページを読み進め、そのまま前のページへ戻りたいなら、本体のボタンで操作できると便利です。私がM575の戻る・進むボタンをよく使うのも、画面上のボタンへカーソルを移動する回数を減らせるためです。
反対に、キーボードを使っている時間が長いなら、先にショートカットを試す方法があります。Windows版Chromeでは、次の操作が使えます。
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 同じタブの履歴を戻る | Alt+左矢印 |
| 同じタブの履歴を進む | Alt+右矢印 |
| 次のタブへ移動する | Ctrl+Tab |
| 前のタブへ移動する | Ctrl+Shift+Tab |
出典:Google Chromeヘルプ「Chromeのキーボード ショートカット」
これで操作しやすくなるなら、戻る・進むボタンのために急いで買い替える必要はありません。大切なのは、ボタンの数を増やすことより、自分が面倒に感じている操作を減らせるかどうかです。
3.買うなら、ボタンの有無と押しやすさを確認する
戻る・進むボタンが必要だと感じたら、商品ページのボタン数だけで決めず、配置も見ておきたいところです。

メーカーの公式案内でも、ERGO M575にはブラウザなどを操作する戻る・進むボタンが用意されています。ここで紹介している使用機種は旧ERGO M575です。
参考:Logicool公式「はじめに – ERGO M575」
購入前は、次の点を確認すると選びやすくなります。
- 必要な機能が割り当てられているか。追加ボタンがあっても、用途や初期設定は機種によって異なります。仕様や説明書で戻る・進むへの対応を確認します。
- 普段の持ち方で押せる位置か。実機を触れるなら、通常の持ち方から無理なく指が届くか、押すたびに持ち直さずに済むかを確認します。
- 普段使う環境で利用できるか。対応OSと、使いたいアプリでの動作条件を確認します。割り当てを変えるつもりなら、設定ソフトの対応も確認しておくと安心です。
戻る・進むボタンを使うために、必ずトラックボールを選ぶ必要はありません。ボタンの使い勝手と、カーソルを動かす方式は分けて考えられます。
私が使った機種で検討したい方は、M575・M350・400-MA097の比較記事に、用途ごとの使い分けをまとめています。M575自体の持ち方や使い心地が気になる方は、ERGO M575の長期使用レビューを参考にしてください。
まずは次の調べもので、「同じタブに戻っているのか」「別タブを見直しているのか」を見てみる。前者が多く、マウスを持ったまま操作したいと感じたら、戻る・進むボタンを仕事用マウスの選択条件に加えてみてください。


